どうもこんにちは。柏目です。
先日、Really Really Long AThon6(以降RRLAT6)というイベントに、『サガ スカーレットグレイス 緋色の野望』(以降サガスカ)のAll Stories(Limited)というカテゴリーで出場させていただきました。
今回はそのふりかえりをしていきます。
RRLAT6とは
長いRTAを扱った長いイベントです。今回は、2022/12/2〜2023/1/6までの期間となりました。運営母体は海外なので、メインのやり取りは英語になります。
各種SNSリンクはこちら。
そしてこちらが実際に発表されたスケジュール
本当にぶっ続けで1ヶ月以上開催です。すごいですね・・・。
応募のきっかけ
もともと4月半ばごろに知った事でした。
海外のイベントで英文解読は必須でしたが、長いRTAを応募できるという事で応募しました。時間設定は、14時間。結果から言うとめちゃめちゃ余裕を持たせてしまいました。
2022年の夏時点では自己ベスト12時間半でしたが、その前は13時間半程度でしたので、『さすがに14時間あれば遅れはしないだろう』という見積でした。
ちなみに、初めて4主人公を通した時は15時間半ほど掛かっています。この頃のイメージから事故ればワンチャン14時間超えもあるくらいには思っていました。
準備のお話
本格的に準備を始めたのは、10月からだったと記憶しています。仮スケジュールを運営の方が作ってくださったのですが、それをみて気持ちが傾いたのを覚えています。
即物的ではありますが、『本当に受かった』と実感するのも、行動力の源泉ですね。
準備:チャート
気持ちが傾いたのもあり、改めて専用のチャートを考え直す事にしました。
(今までは、お正月とかN周年お祝いとか、お祭り事の余興のような位置付けでした)
引継ぎで派手な改変もできないかと多少思ったのですが、4主人公通し(Limited)カテゴリーでは、クリア特典の石があまり多くなく、武器や素材を引継ぐ事は禁止なので、単独主人公クリアチャートから劇的には変えられないと考えました。(NG+のジャンルでは艱難石をガンガン使って味方のレベルを引き上げて凶悪武器でゴリゴリするのが常套手段みたいなもんです)
そこで、タイムがブレやすい周回を安定させる方に注力しようと決めました。
私の中での印象ですが、ブレやすいのは、レオナルド編とタリア編です。いずれもラスボス戦で火力に悩まされます。
対して、ウルピナ編バルマンテ編は、比較的ラスボス戦で火力に悩む事は少ないです。
さらに、ウルピナ編では、陣形グレータークロス(ナシール他所持)とデザートランス(ソクラテス所持)を入手しやすいです。単独主人公周回ではわざわざ陣形取得のためだけに取りはしませんが、グレータークロスはバルマンテ編で欲しい陣形であり、デザートランスはそもそもどの周回でも損しない陣形なので、先にまとめて取る価値があると考えました。
また、レオナルド編ではアーサーを使いたかったので、ウルピナ編→バルマンテ編→レオナルド編→タリア編としました。
一応、現行初回クリア済みアンケートでクリア済ONとする事はgeneralルールとして許可されていますが、今回4主人公通しなのでONにするのは若干白けるというのと、いきなりあちこちでアーサーに話しかけられるのも面倒くさい、というのがあります(※いずれも私情が理由です)。
レオナルド編でアーサーを使いたいのは、超重力を使え、デフォルトでコスト1のプロテクト技を持っているからです。ちなみに、レオナルド編では4ターン超重力ハメにしようと決めたのは、少し後のことです。HPでも事故が起こりやすいレオナルド編でヴィクトリアカットは怖すぎたので、どうせなら陣形フーディニグルーも使えないかな…という程度(1ターン目に超重力ランク1キャラ2人+ランク0キャラ1人で成立)。
レオナルド編後にタリア編とした理由は、チアーゴ事前育成が可能だからです。
バルマンテ編でも仲間にできますが、若干加入が遅くバルマンテが槍キャラとしてある程度育っている事と、経路でタイム差が出る(チャートに採用したビキニロ辺境州は単純な会話の後1戦闘のみ、セレナイフ州では少なくとも戦闘2回と何度かの会話イベントが必須)ので、バルマンテ編での加入育成は諦めました。
各周回の大雑把な育成目標は
ウルピナ編
→カーン:カバーリング・エイミング(閃き)、スパイラルチャージ(R1)、ルイース:かかと斬り(閃き)
バルマンテ編
→コリーン:狙い撃ち(R1)、ストルムィクネン:ディフレクト(閃き/R1)、流し斬り(閃き)、ティシサック:かかと斬り(閃き※運が悪いとバル編で閃き次元断消費の可能性あり)
レオナルド編
→ティシサック:槍技色々、チアーゴ:槍技色々(※閃き+R1までにする)
タリア編
→カーン、チアーゴ:スパイラルチャージ(R2)、チアーゴ:風車(閃き/R1)、ストルムィクネン:強撃(R1)、かすみ青眼(閃き/R1)、クミ・ルイース(+ティシサック):かかと斬り(R1)、チチ:失礼剣(閃き)、ソードガード(R1程度※閃き天地二段狙い)、クィーン・コリーン:狙い撃ち(R1)、瞬速の矢(R1)、でたらめ矢、クィーン:スイングダウン(閃き)
特に、
タリア編ではチアーゴとカーンのスパイラルチャージのランク2は絶対に持っていこうと決めていました。
これがあるとラスボス第二形態が非常に楽です。エイミングと同じコストで撃てて、ガードされなければ赤いお供(シャドウサーバント)が一発で落ちます。
NewGameだとスキルレベルが足りず実現に時間がかかるのですが、艱難石で最大スキルレベルをゴリゴリ上げると、私が普段単独タリア編でやっている程度の稼ぎ時間で実現可能でした。
そのために、ウルピナ編のカーン、レオナルド編のチアーゴは、ラスボス第二形態時点でランクが上がっていなかったら、超重力ハメの後ランク1までにしておく予定でした。
準備:解説・英語対応
これ、スケジュールが出てからやっと本当に悩みはじめました(遅)。
私がイベントに出る時はいつもそうですが、サガスカの魅力が、ゲームの雰囲気が、少しでも伝わってほしいと思っています。(イベントに限らず配信時もですが)。ですので、今回、英語でそれなりに話す事は必須でした。
ところが、喋る事自体あまり得意ではありません。日本語でもよく忘れます。
しかも今回、ざっと13時間黙り込むわけにはいきません。さらに、普段自分自身が配信しているのと違って、ゲームシステムや簡単なストーリー説明、見せ場のアナウンスなどなど、視聴者層や状況が違う事への対応が必要です。
困ってTwitterで言ってみたところ、ドSさんからありがたい情報が!!
早速該当チャンネルを確認し、部分的でもやってくれる人いませんか的な事を書き込んだところ、全編やります!と手をあげてくださったのが、Aurionさん。現在、アンリミテッド:サガやリマスター版ロマサガ2のRTAランナーさんです。
Aurionさん、本当にありがとうございます。
しかし、喜んだのも束の間。
そもそも私は英語版でチャートを書いていません…どころか、このタイミングではチャートを決め切っていません。組み替えこそ決めましたが、手応えは未定のままです。
とりあえず、11月3週目頃までに英語版の大まかな周回プレー動画と英語版は用意すると言い、以降、準備にかかります。(動画はともかく、チャートは11月末〜12月上旬になりました。本当にすみません…)
以下は、
英語版チャートを書くにあたっての反省点です。今後の参考になるかも?
- まずは日本語版と英語版のTipsを見よう
→『閃き(Glimmer)』や『リザーブ解除(quell)』など、ゲーム内固有の言い回しを先に確認しておくと、チャートを書く時スムーズです。 - 英語版ワールドマップが地名確認に便利
→はじめは自分の英語版動画で確認していたのですが、目的の場所を探すのに時間がかかりました。結局、Switch版英語サガスカで確認する事にしました。ちなみに、日本語版と綴りが違ったり、場合によっては表記がガラッと変わっているケースもありますので、日本語版で確認するとたまに落とし穴に嵌ります。 - 名前がつけられる作戦などは先に決めて、それで統一
→『超重力ハメ(Hyper Gravity Cheesing)』『引き寄せ連撃(Interrupt Attract United Attack)』『閃き次元断(glimmer Dimensional Break)』など。実際の英語としてマトモかどうかはわかりませんが、動画とチャートの照らし合わせで何とかゴリ押しで理解してもらおうという力技です。 - さあ、井戸で移動するのです
→英語だとWell(井戸)なので、開発サイドから既に沸き溢れ出ている(と思っている)渾身のギャグはワールドワイドに通用します。いいどぉ❤︎
あと、チャートとは違いますが、本番使いそうな技や陣形などは書き出して貼っていました。
実際大活躍するほどではありませんでしたが、予めこれもAurionさんと共有していたのもあり、日本語で何を言っているか、は、理解していただいていました。
準備:宣伝とか
せっかく走るので、多くの人に見てほしいですし、サガスカの面白さを知ってほしいです。
しかし、通しとなると長いので、各主人公単位での見どころなどをTwitterで流しました。
また、Long Speedrun Summit(LSS)さんが宣伝されていたのは、ありがたかったです。
あとは、本番用にTwitchエモートを追加変更したり。
エモートは、チャンネルフォローして頂くだけでも多少賑やかしで使えるようにしていました(と、あまり宣伝しなかったのは失敗です…)
RTAに限らず、サガスカを知ってプレーしてもらうきっかけの一助になれば、この上なく幸いです。
本番のお話
早朝からのランなので、早め睡眠を…でしたが、案の定あまり眠れずで、もう睡眠不足は走った後補えば良いか、と、腹を括りました。
チャート固めが遅かった事もあり、この日までに走り込んだとは言い難いですが、それだけに、本番では自己ベストを出したい欲もありました。
サガスカのタイムは運に大きく左右されます(目立つのはタリア編ですが、そこまでも多数のタイムがぶれる要素があります)。運が良くなるよう、アバター背景の端っこにあるアンリミット:サガに密かにお祈り。
あらかじめAurionさんからも『英語が怪しい事は気にせず、走ってる間に何か疑問があったら聞いてください(意訳)』と、大変心強いお言葉を頂いていた事もあり、あとはなるようになれ!で、スタート。
ここで、プレーについて簡単に感想だけ。
ウルピナ編(02:34:19)
カーンの閃きがあまり良くなかったのと、ラスボス3戦目の閃き次元断がグダッたのは焦りました。一発勝負の場でのサポートメンバー(ウルピナ・ベアトリス)の有難さを感じました。Aurionさんの、リカバリプラン説明も完璧です(チャートに簡単に書いていた程度で、しっかりと伝えていない)
バルマンテ編(05:21:45)
やはりラスボス3戦目、閃き次元断がなかなか出ないあたり焦りました。バイバイ、アーサー…じゃのぉてっ!!ウルピナ編と違いスカーレットグレイスがある分、多少の心の余裕は、あるんですけどね……。
レオナルド編(07:02:14)
ラスボス1戦目、ヴィクトリアの位置が良くなかったですが、火力運でゴリ押せたのが良かったです。アーサーの閃きについて言おうとしているのは、対応表のどこらへんか見失っていたのもありモゴモゴ…。これでは伝わらないですね(冷徹撃/ShiverSmashです)
タリア編(10:54:43)
カーンの槍レベルが19まで上がってしまったのは少し焦りました(ラスボス第二形態初手エイミングでシャドウサーバントを落としたくはない)。ラスボス第二形態本命3戦目でかなり良いパターンを引けたので、そのあたりからだいぶ気持ちは楽になりました。
全体を通しての感想ですが、
要所要所で、井戸で移動エモートやEFJエモートはじめ、チャットコメントで応援頂けたのは、本当に嬉しかったです。また、解説のAurionさんには、全編ずっと丁寧にバトルの解説とストーリーの説明、そしてチャットコメント対応もしていただけました。
本当に、ありがとうございます。
この時点では、自己ベストです。
終わってから、Twitter経由でもリプライ頂けたり、おめでとうと言っていただけたりで、心より感謝申し上げます。
終わってから
走る前の目標は12時間切りだったのですが、チャート変更とラスボス巻き戻らない程度の運の良さのお陰で、11時間も切る事が出来ました。
で、ところが、大晦日にもう一回走ってみたら自己ベストを更新してしまいまして…。こちらの記録でspeedrun.comには申請いたしました。
このカテゴリーで初めて走った時は15時間半という、ちょっと通しを定期的にやるには厳しい時間でしたが、事故込みで11時間程度見込んでいれば良いなら、もう少し走る機会を作れそうですね。
引継ぎ機能もあるおかげで、合計時間も単独よりは安定しそうなのも、このカテゴリーの良いところかもしれません。
なんにしても、これを機に(これでなくてもですが)サガスカに触れる方が増えたら嬉しい限りです。
最後に。
RRLAT6運営の方々、今回機会を与えていただきましてありがとうございました。
解説のAurionさん、全編詳細な解説ありがとうございます。大変安心して走ることができました。
そして、ご視聴いただきました方々、チャットやSNSで盛り上げてくださった方々、おめでとうリプライなどして頂きました方々、本当にありがとうございます。
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