どうもこんにちは。柏目です。
以前、Final Fantasy ピクセルリマスターに関する記事を書きました。
その後、特に気になっていたFinal Fantasy2(以降FF2)をなんとかクリアというところまでプレーしました。バトル内容で育成が変わっていく「熟練度」が好きだったのですが、この点が変わってなかったからか大変楽しめました。
プレーした感想と初プレーの方へのオススメの点、また多少のバトルのコツを書いていきます。
本記事でFF2に興味を持ち、プレーしてみるきっかけになりましたら幸いです。
FF2とは
魔物を呼び寄せ世界征服を企む帝国と、その追っ手から逃れ戦う主人公たちとの物語です。途中出会った仲間と入れ替わり立ち替わりしつつ進んでいく展開が熱いです。バトルシステムはターン制コマンドバトルになります。
ここまでですと割と馴染みがありますが、”異色”とも評される特徴も持っています。
熟練度
キャラクターの成長は敵に設定されている経験値を獲得することで成長する方式とは異なり、戦闘中の行動により成長決定される「熟練度」という方式です。FF3のジョブ・腕(手)でも熟練度方式をとっていますが、ジョブが無いFF2はこれがベースです。
弱い敵でもたくさん剣で攻撃すれば剣の熟練度が上がり、HP全快でも回復魔法を使い続ければ回復魔法の熟練度が上がる、というようなイメージです。(実際には、弱い敵より強い敵の方が上がりやすくはなるよう調整されてはいます。)反対に、例えば斧を全く使わなければ斧の熟練度は上がりません。
言葉(ワードメモリー)
会話時に重要な言葉がある場合、「たずねる」「おぼえる」などのコマンドが表示されることがあります。コマンドが出てきたときに必要な言葉を覚えたり尋ねる事でストーリーを進めていくことがあります。
宿代が可変
HP・MPを回復させる宿代がHP・MPの減り具合により可変です。
成長させるステータスによってはHP・MPが減っていることが条件のものもあり、あまりに成長を優先させたために宿屋に泊まれないということも、特に序盤では起こり得ます。
特徴的なことはまだありますが、十分”異色”と言われる理由は伝わったのではないかと思います。
今回リマスター変更点
スクウェア・エニックス公式サイト内の“おしえてピクセルリマスター Q&A” にある通り、今回リマスターはファミコン版をベースにリマスターされたということですが、FF2に関してはグラフィック・音楽以外にも色々と変更されています。特にバトルシステムには手を加えられています。
例えば
- 後列にも通常攻撃が当たる/後列の攻撃が当たる(以前は弓以外後列は当てられなかった)
- バトル中に前列/後列の変更ができるようになっている
- 両手に盾を装備した場合、素手でダメージ攻撃を行うようになっている(以前はダメージを与えられなかった)
- 両手に武器を持って攻撃し1撃目で倒した時、2撃目は生存敵に自動ターゲット変更される
- 逃げる/逃げられる敵の構成が変わっている(以前は逃げなかった敵が逃げるようになっていることがある など)
- 盾の回避率、体防具の魔法防御の上昇量。従来の倍の値となっている。
- コマンド「ぼうぎょ」は今回もあります(PSP版以降で追加されたコマンド)
- 魔法干渉(魔法妨害)の内部ステータスの設定があります(一部の移植版では無くなっていた設定)
といった事です。
ユーザビリティ面では、
- オートバトル機能実装
- 中断セーブ枠(1枠)実装
- セーブスロット数増加(20枠)
- 装備画面で武器・防具そのもののパラメーター変化量の記載
- ストーリー途中で離脱するキャラの自動装備外し
- マップ実装/ダンジョンなどでの宝箱やアイテムの合計数と獲得数掲載
- フィールドを歩くキャラをパーティーメンバー内で変更できる
といった点が変更されています。
他にも諸々ありますが割愛します。とにかく非常に多く調整した痕跡が見られます。
初見プレーの感想
私のFF2のプレー経験はiOS版でのプレーを以前少々やった程度です。追加要素込みで大体クリアしましたが、その程度です。
そのころの感想は、初期のステータスこそキャラクターで違えど成長根拠が同じであるため、バトルでのキャラクターの個性を自分自身で決めて育てるのが好きな方には向いているゲームだと感じていました。ざっとネットで調べた程度ですが、このあたりはFF2初期から基本的には変わっていない構想だと思います。
そして、今回のピクセルリマスター版は、初見プレーヤーには馴染みやすく操作しやすい方向へ変更されたと感じました。特に、以下の点がやりやすかったです。
- 前列/後列の仕様変更
→以降のFFでも似たような仕様のため、わかりやすい - オートバトルの実装
→熟練度稼ぎしやすい。高速再生されて1ターンの進行が早い - マップ実装と宝箱表示
→取り逃がしがなくなって大変助かる - セーブスロット数の増加
→枝分けセーブしやすく低ステータスに戻って遊んだり周回しやすい
全体的に熟練度の上昇が早くなったと感じます。一部のステータスを除いてはサクサク上昇していきます。
また、iOS版でのユーザビリティですが、今までの仮想パッド方式のほかに、タッチ操作でも移動ができるようになっています。
ユーザビリティが非常に向上した本作ですが、テコ入れあると嬉しい点も見受けられます。
個人的に欲しかった機能は
- バトル中でもタイトル画面に戻る機能
→バトルを切り上げたいならアプリを落とさないといけないのがやや不便 - iOS版ではバトル時の「もどる」をすぐ選択する機能
→今回は「もどる」にはメニュー送り操作が必要。
(以前のiOS版では常に「戻る」のアイコンが出ていた) - オートバトルの仕様がややわからない
→単体でターゲットを設定した場合、敵・味方が変わるケースがある
(全体化しておけば変わることは無い・・・はず)
です。ただ、これらは慣れの問題かもしれない、という気もしています。
バトルのコツ
初見プレーの参入壁は低くなったとはいえ、もともと”異色”と言われた作品なだけはあり、特にバトルシステムの癖が強いです。
詳しくは攻略サイトなどで解説があるので省略しますが、癖を強くしているのは「熟練度」の中の一部のステータスである「回避率」と「魔法防御」です。というのも、この2つのステータスの一部は、プレイヤー側の能動的な行動や準備で上げられるものではなく、敵の直接攻撃や魔法などの攻撃を「受ける」ことで成長するからです。
つまり、一方的に殴りつけたりパーティーアタックをしていれば全てのステータスが上がるわけではないということです。
そして、ゲーム後半の敵は状態異常効果付きの攻撃をしてくる事も少なからずあります。攻撃を受けるたびに麻痺したり毒になったりしていると非常につらいダンジョン攻略をしいられますので、ある程度意識して攻撃を受けることでステータスアップを図る事が攻略のコツです。
ちなみに、受ける攻撃のダメージは関係ありません。対象として狙われる回数が成長につながります。
もっとも、魔法系は大抵多少ダメージが出ますので、魔法防御を上げるにはダメージを覚悟しないといけません。FF2の場合、ダメージ計算上、全体化は著しく一人あたりの効果が減りますので、全体魔法や全体特殊攻撃を使う相手であれば割と安心して攻撃を何度か受ける事ができると思います。
また、状態異常回復の魔法は熟練度を基準に効能の範囲が変わります。MPや魔力の底上げ兼ねて意識的にバトル内で空撃ち(全員正常な状態でも撃つ)しないと、なかなか効果を実感するまでに成長しません。したがって、状態異常回復はアイテムでカバーするのもアリかと思います。
参考までに、私のクリア時のステータスを貼っておきます。
スライム系を後列から利き手で無いほうの武器で殴る設定でオートバトルにして放置したり、オーガメイジのMPが尽きるまで魔法攻撃を受けるなどしつつですが、以前のiOS版でプレーした時と比較し、半分程度の時間でHP/MPは倍に、回避率はほぼ同じ程度まで伸びました。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
個人的には、キャラ育成好きであれば特に楽しめる作品ではないかと思っています。
なお、初見実況プレーについては、こちらのtwitchのコレクションにダイジェストで保存しております。
本記事で、Final Fantasy 2 に興味を持って頂けましたら幸いです。
ではでは〜。
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